健康診断で異常を指摘されたら
TOPへ

血圧がいきなり高くなった原因は何ですか?

「この前まで何ともなかったのに、急に血圧が高くなってしまって心配…」
「健康診断の時は問題なかったのに、今日測ったらすごく高かった!」
岐阜市の長良内科クリニックにも、このようなご相談がよく寄せられます。血圧は、その日の体調や環境、測定時の状況などによって変動するものです。しかし、普段は安定しているのに、いきなりグンと血圧が上昇すると、「何か重大な病気が隠れているのでは?」と不安になりますよね。
この記事では、血圧が一時的に、あるいは急激に高くなる原因として考えられることと、そのような時にどう対処すべきかについて、岐阜市の長良内科クリニックが分かりやすく解説します。

「急に血圧が上がった」と感じた時に、まず確認すべきこと

血圧が「急に上がった」と感じた時、パニックになる前に、いくつか確認しておきたいことがあります。

測定時の状況を確認する

測る直前に何かしましたか?

食事、運動、入浴、飲酒、喫煙、カフェイン摂取などは一時的に血圧を上昇させます。

精神的なストレスはありませんでしたか?

緊張や不安、怒りといった感情は、自律神経を刺激し、血圧を一時的に上昇させることがあります。いわゆる「白衣高血圧」(病院で測ると緊張して血圧が高くなる現象)もその一つです。

正確な測り方でしたか?

正しい姿勢で、リラックスして、同じ時間帯に、適切なカフ(腕に巻く帯)のサイズで測ることが重要です。

一時的な上昇か、継続的な上昇かを見極める

一度高かったからといってすぐに病気と結びつける必要はありません。何度か時間をおいて、日や時間帯を変えて測定し、継続的に高い値を示すようであれば注意が必要です。

これらの確認をしてもやはり高い、あるいは何度も測定しても高い状態が続くようであれば、何らかの原因が隠れている可能性があります。

血圧が急に高くなる主な原因

血圧が一時的、あるいは急激に高くなる原因は多岐にわたります。ここでは、主なものをいくつかご紹介します

一時的な生理的変動(心配のいらないケースも)

精神的ストレス・緊張

仕事でのプレッシャー、人間関係の悩み、あるいは病院での測定時の緊張(白衣高血圧)などが原因で、交感神経が優位になり一時的に血圧が上がります。

急な温度変化

寒い場所から暖かい場所へ移動したり、熱いお風呂に入ったりすると、血管の収縮・拡張が起こり、血圧が変動します。特に冬場のヒートショックは要注意です。

痛み

強い痛みを感じている時も、血圧は一時的に上昇します。

睡眠不足・疲労

体が十分に休まっていないと、血圧が上昇しやすくなります。

飲酒・喫煙・カフェイン

これらは血管を収縮させたり、心臓に負担をかけたりすることで、一時的に血圧を上げます。

食塩の過剰摂取

一時的に多くの塩分を摂取すると、体内の水分量が増え、血圧が上がることがあります。

病気が原因の場合(注意が必要なケース)

一時的な生理的変動とは異なり、病気が原因で血圧が急に、あるいは持続的に高くなる場合があります。これらは専門的な治療が必要となるケースです。

二次性高血圧

特定の病気が原因となって引き起こされる高血圧です。高血圧全体の約5~10%を占めると言われています。

腎臓病

腎臓の機能が低下すると、体内の水分や塩分がうまく排出できなくなり、血圧が上昇します。

内分泌系の病気

原発性アルドステロン症

副腎から血圧を上げるホルモンが過剰に分泌される病気です。

クッシング症候群

副腎からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌される病気です。

褐色細胞腫

副腎からアドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌される腫瘍です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、心拍数が増え、血圧が上がることがあります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に呼吸が止まることで、体内の酸素濃度が低下し、交感神経が刺激され、血圧が上昇します。

血管の病気

大動脈縮窄症など、血管自体に問題がある場合。

急激な血圧上昇を伴う緊急性の高い状態

高血圧性緊急症

血圧が異常に高く(上の血圧が180mmHg以上、下の血圧が120mmHg以上が目安)、臓器障害を伴う非常に危険な状態です。頭痛、吐き気、意識障害、胸の痛み、呼吸困難などの症状が出ることがあります。

脳血管障害

出血や脳梗塞の急性期に、血圧が急激に上昇することがあります。

急性心不全・急性心筋梗塞

心臓に大きな負担がかかり、血圧が変動したり、急激に上昇したりすることがあります。

大動脈解離

大動脈が裂ける病気で、激しい胸や背中の痛みと共に血圧が大きく変動します。

「これはおかしい」と感じたら、迷わず医療機関へ

もし、あなたの血圧が急に高くなり、以下のような症状が伴う場合は、緊急性が高い可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。

  • 激しい頭痛、吐き気、嘔吐
  • めまい、ふらつき、意識が朦朧とする
  • 胸の痛み、息苦しさ
  • ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない
  • けいれん
  • 突然の視力障害

これらの症状がない場合でも、普段より明らかに血圧が高い状態が続くようであれば、一度医療機関で相談することをおすすめします。特に、自宅で測定した血圧が上の血圧160mmHg以上、下の血圧100mmHg以上が続くようでしたら、早めの受診を検討しましょう。

岐阜市で「急に血圧が上がった」とお困りなら長良内科クリニックへ

「急に血圧が高くなったけど、どこに相談したらいいか分からない」「何が原因か心配」
そんな時は、岐阜市の長良内科クリニックへご来院ください。

当院は、高血圧をはじめとする生活習慣病の診療に力を入れています。患者さんの不安を和らげ、適切な診断と治療を提供できるよう、親身になって対応させていただきます。

  • 岐阜市内のアクセスが良い立地
  • 生活習慣病の経験豊富な医師が在籍
  • 患者さんの話をじっくり聞く丁寧な診察
  • 必要に応じて連携病院への紹介もスムーズ
  • ご自身の体に異変を感じたら、決して放置せず、早めの受診が大切です。

まずはお気軽にご相談ください

「血圧がいきなり高くなった」と感じたら、まずは冷静に、そして迷わず長良内科クリニックにご相談ください。あなたの健康を守るために、私たちが全力でサポートいたします。

文責 医療法人ヘルシア 長良内科クリニック 院長 原瀬 一郎