足の親指が腫れている・一本だけ赤く腫れる・痛い
足の指が腫れている場合は痛みが起きている場合も多く、歩きにくさを感じることが多いです。足の指が腫れて熱っぽい、足の指が1本のみ腫れているなどの症状があって心配になっている方もいらっしゃると思いますが、原因として考えられるものを以下で説明します。足は普段意識して見ないため、知らないうちに何かしらの疾患が進んでしまっている場合もあるため要注意です。放置していても改善することもあれば、医師による適切な治療を受けるべき場合もあるので、ご自身の判断でそのうち治るだろうと思い込むのは危険です。
足の親指が腫れる原因は?考えられる病気
痛風
痛風は、魚や肉、ビールなどに豊富に含まれる「プリン体」と呼ばれる物質を過剰に摂取すると、足の指をはじめとする関節に尿酸という物質が少しずつ蓄積して、ある時急に痛みを感じます。
主な症状には、足の親指1ヵ所のみが痛む、健康診断で尿酸が高いと指摘された、突然足の指がひどく痛んで腫れて約1週間で自然に改善することが何度もある、などが挙げられます。尿酸を改善する治療や、生活スタイル、食生活の見直すことが重要です。
糖尿病足病変
糖尿病を発症すると、足の指が痛む、腫れるなどをはじめとして数多くの合併症が起きることが多いです。糖尿病足病変とは、糖尿病を患っている方に起きる足のトラブルのことです。
増悪すると組織が壊死して足を切る必要が出てくる場合もありますので、できるだけ早くおかしいと気づいて医師に相談するようにしましょう。
外反母趾
外反母趾とは、足の親指が人差し指を押して「くの字」のように屈曲した疾患です。足の指が痛む、腫れるなどに加えて関節が脱臼する場合があります。
患者様の約90%の方が女性であり、ハイヒールやつま先が細い靴などを長い間身に着けていると発症しやすいです。
また、このような靴以外にも遺伝も関わっていると言われています。
足の指の痛みをかばうための姿勢や所作を行いがちであり、体の他部位に負荷がかかって膝の痛みや腰痛なども感じることも珍しくありません。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)
ある程度深い部位である皮膚の脂肪組織などに細菌が感染して炎症が起きる疾患です。触ると痛く、皮膚は熱を持って赤く腫れます。あらゆる体の部位に発症しますが、特に手足などに起こりやすいと報告されています。
皮膚の防御力が弱くなる湿疹やアトピー性皮膚炎を患っている方、擦り傷や虫刺されなどで皮膚がダメージを受けている方などは蜂窩織炎になりやすいため気をつけましょう。さらに炎症が体全体に広がると、悪寒、倦怠感、発熱などの症状が現れる場合があります。
その他
寒くなると体の先の血液の流れが滞り、手足の指にある細い血管が縮こまってうっ血し、赤紫色に腫脹したり、かゆみや痛みを感じたりすることがあります。これを凍瘡(しもやけ)と呼びます。
増悪すると潰瘍や水ぶくれができることもあるので軽い段階で適切に対応しましょう。
一般的に暖かい気候になるとしもやけになりにくくなります。
しかし、寒い冬以外にもしもやけのような症状がある場合は、膠原病などの何かしらの疾患が発症している場合もあるため要注意です。
急に足の親指が腫れた・痛む場合は当院までご相談ください
足の指が熱っぽい場合や、ひどい痛みが出ていて腫れている場合には速やかに医師に相談しましょう。
さらに、歩く時に靴に触れて痛い、腫れが長い間ひかないなどの場合にも一度当院にご相談ください。
原因によって専門科を選びますが、長期間腫れている場合は整形外科へご相談ください。
また、突然ひどく腫れたり痛んだりする場合には内科にご相談頂くのがお勧めのケースもあります。