「血圧が上がる一番の原因」とは?あなたの生活に潜む高血圧のリスク 「最近、血圧が高めと言われたけど、一体何が原因なんだろう?」 「生活習慣を改善しようと思うけど、何から始めたらいいのか分からない…」 岐阜市の長良内科クリニックにも、このように血圧の上昇に疑問や不安を感じてご来院される方が多くいらっしゃいます。血圧が上がる原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされることがほとんどです。
この記事では、「血圧が上がる一番の原因」とは何か、そしてあなたの生活に潜む高血圧のリスクについて、岐阜市の長良内科クリニックが分かりやすく解説します。ご自身の生活習慣を振り返りながら、健康な未来のために何ができるのか、一緒に考えていきましょう。
「一番の原因」を特定するのは難しい?高血圧の正体
血圧が上がる原因は大きく分けて2種類あります。
本態性高血圧
特定の病気や原因が特定できない高血圧で、高血圧全体の約90%を占めます。遺伝的な体質に、日々の生活習慣(食生活、運動不足、ストレスなど)が複合的に影響して発症すると考えられています。このタイプの場合、「これだけが原因」と特定することは難しく、複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。
二次性高血圧(にじせいこうけつあつ)
何らかの病気(腎臓病、内分泌系の病気、睡眠時無呼吸症候群など)が原因で引き起こされる高血圧です。原因となる病気を治療することで、高血圧も改善する可能性があります。
このため、「一番の原因」という質問に対しては、「多くの場合、遺伝的要因に生活習慣が深く関わる『本態性高血圧』が最も多い」というのが答えになります。そして、その中でも特に大きな影響を与えるのが、日々の「生活習慣」です。
血圧を上げる「生活習慣」の主犯格!
では、具体的にどのような生活習慣が高血圧を招きやすいのでしょうか。ここでは、特に重要とされる要因を詳しく見ていきましょう。
塩分の摂りすぎ(食塩過剰摂取)
これが、日本人にとって高血圧の「最大の原因」と言われるほど重要です。
私たちの体は、塩分(ナトリウム)を摂りすぎると、体内の塩分濃度を薄めようとして水分を溜め込みます。その結果、血液の量が増え、血管にかかる圧力(血圧)が高くなります。
どんな食べ物に注意?
- ラーメン、うどんなどの麺類の汁
- 漬物、梅干しなどの加工食品
- 練り物、干物、加工肉(ハム、ソーセージなど)
- コンビニ弁当、冷凍食品、レトルト食品
- 外食(特に濃い味付けのもの)
- 醤油、味噌、ソースなどの調味料の使いすぎ
【対策】
だしを効かせたり、香辛料や酢、レモンなどを活用したりして、薄味でも美味しく食べられる工夫をしましょう。加工食品の摂りすぎに注意し、外食時は減塩メニューを選ぶ、汁物を残すといった意識が大切です。
肥満(特に内臓脂肪型肥満)
肥満は、高血圧だけでなく、糖尿病や脂質異常症など、他の生活習慣病も引き起こす大きなリスク要因です。特に、お腹周りに脂肪がつく「内臓脂肪型肥満」は、高血圧と密接に関係しています。
内臓脂肪からは、血圧を上げる物質が分泌されたり、インスリンの働きを悪くしたりすることで、血管に負担をかけ、血圧を上昇させます。
【対策】
適正体重の維持が重要です。食事の見直しと、適度な運動を習慣にすることが効果的です。
運動不足
運動不足は、肥満につながるだけでなく、それ自体が高血圧のリスクを高めます。
- 運動習慣がないと、血管の柔軟性が失われやすくなります。
- 体を動かさないと、血液の循環が悪くなり、血管に負担がかかります。
- 運動はストレス解消にもなり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
【対策】
ウォーキングや軽いジョギング、水泳などの有酸素運動を、週に3回以上、1回30分程度行うのが理想的です。エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、日常生活の中で意識して体を動かすことから始めてみましょう。
喫煙
タバコに含まれるニコチンは、血管を一時的に収縮させ、血圧を上昇させます。さらに、喫煙は動脈硬化を強力に促進するため、長期的に見ると血圧だけでなく、心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気のリスクを大幅に高めます。
【対策】
禁煙は、高血圧だけでなく全身の健康にとって最も重要な生活習慣の改善点の一つです。禁煙外来の利用も検討しましょう。
過度の飲酒
アルコールは一時的に血管を広げ、血圧を下げる効果があるように思われることもありますが、慢性的な過剰摂取は血圧を上昇させます。また、アルコールは食欲増進作用があり、飲酒によって塩分やカロリーを摂りすぎてしまうこともあります。
【対策】
適量を守ることが大切です。日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ワインならグラス2杯程度が目安とされています。休肝日を設けることも重要です。
ストレス・睡眠不足
現代社会において避けられないストレスも、高血圧の原因の一つです。ストレスを感じると、私たちの体は「闘争・逃走反応」として、交感神経が優位になり、血管が収縮して血圧が上がります。これが慢性的に続くと、高血圧へとつながります。
また、睡眠不足も自律神経のバランスを乱し、血圧に悪影響を及ぼすことが分かっています。
【対策】
自分なりのストレス解消法を見つける、十分な睡眠時間を確保する、リラックスできる時間を作るなど、心身を休ませる工夫が大切です。
遺伝的要因も無視できない
上記で挙げた生活習慣以外にも、「遺伝」も高血圧の重要な要因です。両親が高血圧の場合、お子さんも高血圧になりやすい傾向があります。これは、高血圧になりやすい体質を受け継いでいるためと考えられます。
もしご家族に高血圧の方がいる場合は、ご自身も高血圧になるリスクが高いことを認識し、より一層積極的に生活習慣の改善に取り組むことが大切です。
岐阜市で高血圧の相談なら長良内科クリニックへ
「自分の高血圧はどの原因が一番大きいのだろう?」
「生活習慣をどう改善したら良いか具体的に知りたい」
そんな風に思われた方は、ぜひ岐阜市の長良内科クリニックへご相談ください。
当院では、患者さん一人ひとりの生活スタイルや体質、現在の血圧の状態を詳しくお伺いし、最適な高血圧治療と生活習慣改善のアドバイスを提供しています。
「これくらいなら大丈夫かな」と自己判断せずに、まずは一度、専門医にご相談いただくことが、健康な未来への第一歩です。
まずはお気軽にご相談ください
長良内科クリニックは、岐阜市の皆様の健康を支える地域のかかりつけ医として、高血圧をはじめとする生活習慣病の治療に力を入れています。どんな些細なことでも、気になることがあればお気軽にご来院ください。
文責 医療法人ヘルシア 長良内科クリニック 院長 原瀬 一郎